Tardigradeで安価くオブジェクトストレージを使う。

ブロックチェーンを使って遊休ストレージを共有する仕組みを作っているStorj Labsという会社が、Google Cloud Storageのようなオブジェクトストレージサービス"Tardigrade"をリリースしました。
100GBで月1USDと安価く、法定通貨で請求されるから仮想通貨にまつわる面倒事*1も無いのでなかなか良さそう。なお、ingressは無料でegressは1GB辺り$0.045、最初の5GBは無料。また、サポートに連絡するまで5GBの制限があります。
実際に試してみました。

まずhttps://tardigrade.io/に行き、Get Startedからユーザ登録をします。実際に使う場所から近いリージョンが良いでしょう。そしてプロジェクトを作成します。
プロジェクトが出来たら、クライアントをインストールしましょう。

$ cd ~/Downloads
$ curl -L https://github.com/storj/storj/releases/latest/download/uplink_linux_amd64.zip -o uplink_linux_amd64.zip
$ unzip -o uplink_linux_amd64.zip
$ chmod 755 uplink
$ sudo mv uplink /usr/local/bin/uplink
$ which uplink
/usr/local/bin/uplink

プロジェクトページからAPIキーを発行して、uplink CLIに投入。同時にアップロードするファイルの暗号化パスフレーズも要求されるので投入しましょう。

$ uplink setup

バケットを作成してやれば準備完了です。

$ uplink mb sj://hoge

ファイルをアップロードしてみましょう。

$ uplink cp /path/to/file sj://hoge

標準入力からアップロードするならこう。tarで固めつつアップロードするなんかに重宝するかと。

$ echo 'hogehoge' | uplink put sj://hoge/stdin.txt

取り出しもuplink cpで行えます。標準出力に吐かせるならput。

$ uplink cp sj://hoge/file /path/to
$ uplink put sj://hoge/file

Uplink S3 Gatewayを使えばAmazon S3互換のAPIが使えるので、S3対応のアプリケーションのストレージをすげ替えて使うのも出来そう。

*1:確定申告とか