鞄に収まる思い出への窓(3)。

しばらく間が空きましたが、FinePix REAL 3D W3レビュー3本目。
1本目
2本目

データの管理

写真管理はiPhotoでやっていますが、本機のMPOファイルをiPhotoでは扱えません。なので、仕方なくフォルダを掘って月単位で手動管理してます。邪魔くさいので、iPhotoPicasaで扱えるようになるといいんですが。
表示はhttp://www.nandj.jp/Stereo_3D_and_Mac/Application.htmlが便利。平行法での表示が出来るので、立体で見られるっちゃあ見られます。
なお、同時に記録されるJPEGファイルはごく普通のデジタルカメラが吐き出すファイルと同じなので、iPhoto管理にも入れられるし位置情報付与なんかも自在に行えます。

扱いやすさ

カメラとしての性能はS8000fdの方が遥かに上です。本機はレンズも小さいし、低照度でのノイズも乗りやすい。また、3Dカメラ全般として、立体映像として成り立つ撮影範囲が限られており(近すぎても遠すぎても正常に撮影できない。これは本機のみならず、IMAX3Dカメラなどでも問題になる特性で、それ故に立体映像の撮影は難易度が高い。)、カメラとしては取り扱いがとても難しい。
2Dモードに切り替えたとしても本機のみだと撮れない物が出てくるから、どうしても2台持ちする必要はあります。

総括

『今』を立体映像に残したいと思ったとき、本機は一番簡単で手頃な選択肢と言えます。撮影・閲覧はほとんどカメラ任せにしていいレベルとなっており、扱いも問題はないでしょう。
ただ、既存のカメラを置き換えられるだけの性能はないので、あくまで本機は立体映像の撮影用として、通常のカメラに加えて持つ、という使い方が良いでしょう。幸い、2台持ちが苦になるような大きさ、重量ではないと思います。


目の前を通り過ぎていく「今」を、出来るだけすくい取るための道具。本機は、そんな1台です。