空から降ってくるチカラ。

太陽光発電衛星ってさ。衛星の建造・運用コストがすごいのがまだ出来ない原因の最たる物だとは思うんだけど。その他に、レーザー送電にしろマイクロ波送電にしろ、地上の受電基地からビームがずれると例のシムシティのアレみたいに街を丸焼きにしてしまうって言うのも懸念材料だと思うんだよね。
そこでふと思いついた。一基の衛星から数万キロワットクラスのビームを投射するからずれたら大変なことになるわけで、数基の衛星に分散して受電基地に別々に投射してまとめれば、一本のビームは衛星の数分の1に弱まって安全にならないかな。1万kWの総出力を10基の衛星で得ようとすると単純計算でビーム一本あたり1000kW。もっと割らないと駄目か。当然、増えた分管制コストなんかは上がるけど、馬鹿でかい衛星一基をそれこそエネルギアみたいな馬鹿でかいロケットで打ち上げるより、常識的なロケットで上げられるから初期投資は減らせるかも。
ついでに思いついたんだけど、レーザー送電するとすればまず衛星側で太陽光から電力に変換、それをレーザーに変換、地上に投射して受電基地で電力に再変換して送電、って経路を通る。どうせなら衛星側は単なるミラーにして、受電基地は太陽熱発電所みたいな感じで光から電力を作れるようにする。んでもって衛星で集光した太陽光をそのまま投射してやれば、変換は受電基地での一回で済んでロス減らせるんじゃないかな。衛星側がエンジン付きのただのミラーになれば太陽電池の劣化とかも気にしなくていい*1から寿命も延びるだろうし、悪くないのでは。
なんてことを生協で買い物しながら思った。

*1:もちろんミラーも劣化はするだろうけど、デリケートな太陽電池よりはマシではないか