そろそろ、次へ。

カケラの樹の臨時メンテナンスを行って、いくつか新機能を実装しました。これで大きな不具合が出なければ近いうちに正式サービスへと移行したいな。中身は変わることなく、BETAの文字が外れるだけだけど。改修内容はこんな感じ。

利用開始までの動線短縮

従来のユーザ登録周りはmarbleのそれと同じ考え方で実装しており、次のようなフローでした。

  • ログインリンクをクリック
  • 認証サービスへリダイレクト
  • 認証が通り、返ってきたらユーザ情報設定ページへ遷移
  • ユーザ情報がsubmitされたらそれをDBに書き込み、ユーザページを開く

この挙動だと、エディタを使ってみようとログインしたユーザが実際に文書作成を始めるまでにワンクッション入ってしまう。これは利用意欲の阻害要因になるので、フローを次のように改善。

  • ログインリンクをクリック
  • 認証サービスへリダイレクト
  • 認証が通り、返ってきたら空のユーザ情報をDBに書き込み、ユーザページを開く

初回ログイン後の情報設定操作を求めるのをやめ、認証が通ったら即文書作成が始められるようになりました。この変更のために、ユーザデータの登録周りも書き直し。プロフィール文はユーザページから画面遷移なしで登録できるようにし、登録なしでも最低限のプロフィールが分かるようにはてなのプロフィールページへの自動リンクを設置。公開/非公開の状態設定は、文書の公開状況に応じて行うように。明示的な設定項目をプロフィール文だけにすることでゼロ・コンフィグレーション化をすすめ、初回ログインから文書作成までの動線短縮をはかっています。また、閲覧許可された文書を読むだけでもこれなら手軽にログインして利用してもらえると思います。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの利用支援

今回新規に導入した機能として、文書の設定からクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを選択し、適用する機能があります。今まででもドキュメント中にHTMLタグを記述して宣言すれば適用は出来ましたが、この機能によりより手軽に出来ます。なお、この機能で増設された設定UIはライセンス選択機能も持っており、質問への答えを設定するだけで条件に合致するライセンスを選択・適用できるようになっています。

実現しなかった改修内容

今回、正式サービスへ向けての改修に当たって最大の目玉は編集画面の全面改修でした。現在の編集画面は文書が大きくなるにつれて動作速度の低下が著しく、フルスクラッチで開発し直した新編集画面で大幅なスピードアップを図る予定でした。
が、この編集画面の開発は頓挫。数ヶ月の開発期間を掛けて、一応動作するプロトタイプまでは開発しましたが、クロスブラウザ互換性に欠け、実用にならないと判断、破棄しました。今後、新たにFlashでの開発を試みる予定ですが、実現時期は未定です。